時候の挨拶と頭語、前文の改まった書き方と文例一覧
時候の挨拶とは
時候の挨拶、特に改また時候の挨拶は「拝啓 ○○の候・・・」のように漢語調で書かれたものです。
昨今では顧客宛てビジネスレターや案内状や挨拶状、儀礼的なお祝い状など限られた状況でしか使われなくなりましたが、 それが、必須またはふさわしい場合も多々ありますので、ここではその書き方を詳しく説明します。
昨今では顧客宛てビジネスレターや案内状や挨拶状、儀礼的なお祝い状など限られた状況でしか使われなくなりましたが、 それが、必須またはふさわしい場合も多々ありますので、ここではその書き方を詳しく説明します。
【2024年9月29日】今の時期最適な「時候の挨拶」とは
【9月29日更新】
日中は、いまだに夏日のところもあるようですが、 やっと朝夕はひんやりするくらいになってきましたので、 「秋涼の候」や 「爽涼の候」「清秋の候」などが適していますが、 地域によっては、秋雨前線や台風の影響で 大雨や長雨になっているところもあるようですから地域によっては「秋雨の候」 などよいのではないかと思います。
「灯火親しむべきの候」 「良夜の候」などは天候とは関係なくつかえます。 また、結びのことばとしては「天候不順の折柄」は、今の状況に合っているのでは思います。
日中は、いまだに夏日のところもあるようですが、 やっと朝夕はひんやりするくらいになってきましたので、 「秋涼の候」や 「爽涼の候」「清秋の候」などが適していますが、 地域によっては、秋雨前線や台風の影響で 大雨や長雨になっているところもあるようですから地域によっては「秋雨の候」 などよいのではないかと思います。
「灯火親しむべきの候」 「良夜の候」などは天候とは関係なくつかえます。 また、結びのことばとしては「天候不順の折柄」は、今の状況に合っているのでは思います。
10月 時候の挨拶に適した季語
- 10月 時候の挨拶に適した季語
- 10月上旬の季語 秋涼の候 / 爽涼の候 / 清秋の候
- 10月中旬の季語 秋冷の候 / 秋麗の候 / 秋容の候
- 10月下旬の季語 夜長の候 / 菊花の候 / 錦秋の候
- その他 寒露 秋晴れ 秋冷爽快 紅葉 初霜
- 10月の二十四節気他 10/8頃 寒露 10/23頃 霜降
【言葉の意味、季節的情感】
「仲秋の候」の仲秋は新暦の9月をあらわし、白露(9月7日頃)から寒露(10月7日頃)のころをいいますので、この時期に使うことができます。 尚「中秋の名月」の「中秋」は(陰暦の8月15日)をあらわすとれていますので、ここでいう「仲秋」とはことなりますのでご注意ください。
「秋冷の候」は、秋のひややかさをあらわしています。
「秋涼の候」は、秋のすずしさ。秋の涼風をあらわしています。
「爽涼の候」は、外気がさわやかで、涼しく感じれあれることをあらわしています。
「朝寒の候」は、晩秋の朝方寒さを感じることをあらわしています。
「寒露の候」は、十四節気の一つで(10月8日頃〜10月23日頃)で、露が寒冷にあって凝結しようとするころとされいます。この頃から菊が満開とんり、紅葉も秋色に染まりはじめ、秋の深まりを感じられうようになります。
「秋晴れの候」は、秋にみられる空が澄んで青々晴れわたっていることをあらわしています。
「秋冷爽快の候」は、秋のひややかさが爽快であることをあらわしています。
「清秋の候」は、空が澄み、空気の清らかな秋のようすをあらわしています。
「秋雨の候」は、秋に降る雨のことあらわしています。
「菊薫る候」は、満開の菊が香るようすをあらわしています。他に菊の花やそれが香る意味で「菊香の候」、「菊花薫る候」、「菊花の候」があります。
「秋容の候」は、秋の景色となったということをあらわしています。同様の意味で「秋たけなわの候」「秋色の候」(秋の景色。秋の気配。秋らしい趣)もあります。
「秋麗の候」は、秋の気持ちのよい日のことをあらわしています。
「紅葉の候」は、秋になって葉が紅色に変わることをあらわしています。他にも「黄葉の候」(秋になって葉が黄色く変わること)もあります。
「錦秋の候」は、錦(にしき)の織物のように自然の色の美しい秋のようすをあらわしています。他にも「錦繍の候」(錦は織物、繍は刺繍(ししゅう)のことで刺繍が施された錦のように美しい秋の意味)や「錦綾なす候」(錦の織物がさまざまの美しい模様とつくるが意味。秋となり紅葉がすすみ、美しいいろどりでにかざられていることの比喩)があります。
「初霜の候」は、今年初めて霜が降りる頃ですが、地機差がありますので、それを考慮して使うのがよいでしょう。
「秋霜の候」は、秋に降る霜の意味ですが、「秋霜」(秋霜烈日)厳しいことのたとえにもなっているように晩秋の頃に厳しい冷え込みとなった状況で使うのがよいのではないしょううか。
「霜降の候」は、二十四節気の一つで10月23日頃にあたります。霜が降りる季節という意味となりますが、現代では温暖化のせいか平地で霜が降るのはもう少し後になるので、地域や気候を考慮して使うのがよいでしょう。
「夜長の候」は、夜が長いこと、この場合は秋の夜のことをあらわしています。
「灯火親しむべき候」は、灯りの下で読書するのによい季節ということをあらわしています。
「仲秋の候」の仲秋は新暦の9月をあらわし、白露(9月7日頃)から寒露(10月7日頃)のころをいいますので、この時期に使うことができます。 尚「中秋の名月」の「中秋」は(陰暦の8月15日)をあらわすとれていますので、ここでいう「仲秋」とはことなりますのでご注意ください。
「秋冷の候」は、秋のひややかさをあらわしています。
「秋涼の候」は、秋のすずしさ。秋の涼風をあらわしています。
「爽涼の候」は、外気がさわやかで、涼しく感じれあれることをあらわしています。
「朝寒の候」は、晩秋の朝方寒さを感じることをあらわしています。
「寒露の候」は、十四節気の一つで(10月8日頃〜10月23日頃)で、露が寒冷にあって凝結しようとするころとされいます。この頃から菊が満開とんり、紅葉も秋色に染まりはじめ、秋の深まりを感じられうようになります。
「秋晴れの候」は、秋にみられる空が澄んで青々晴れわたっていることをあらわしています。
「秋冷爽快の候」は、秋のひややかさが爽快であることをあらわしています。
「清秋の候」は、空が澄み、空気の清らかな秋のようすをあらわしています。
「秋雨の候」は、秋に降る雨のことあらわしています。
「菊薫る候」は、満開の菊が香るようすをあらわしています。他に菊の花やそれが香る意味で「菊香の候」、「菊花薫る候」、「菊花の候」があります。
「秋容の候」は、秋の景色となったということをあらわしています。同様の意味で「秋たけなわの候」「秋色の候」(秋の景色。秋の気配。秋らしい趣)もあります。
「秋麗の候」は、秋の気持ちのよい日のことをあらわしています。
「紅葉の候」は、秋になって葉が紅色に変わることをあらわしています。他にも「黄葉の候」(秋になって葉が黄色く変わること)もあります。
「錦秋の候」は、錦(にしき)の織物のように自然の色の美しい秋のようすをあらわしています。他にも「錦繍の候」(錦は織物、繍は刺繍(ししゅう)のことで刺繍が施された錦のように美しい秋の意味)や「錦綾なす候」(錦の織物がさまざまの美しい模様とつくるが意味。秋となり紅葉がすすみ、美しいいろどりでにかざられていることの比喩)があります。
「初霜の候」は、今年初めて霜が降りる頃ですが、地機差がありますので、それを考慮して使うのがよいでしょう。
「秋霜の候」は、秋に降る霜の意味ですが、「秋霜」(秋霜烈日)厳しいことのたとえにもなっているように晩秋の頃に厳しい冷え込みとなった状況で使うのがよいのではないしょううか。
「霜降の候」は、二十四節気の一つで10月23日頃にあたります。霜が降りる季節という意味となりますが、現代では温暖化のせいか平地で霜が降るのはもう少し後になるので、地域や気候を考慮して使うのがよいでしょう。
「夜長の候」は、夜が長いこと、この場合は秋の夜のことをあらわしています。
「灯火親しむべき候」は、灯りの下で読書するのによい季節ということをあらわしています。
改まった手紙の時候の挨拶と前文文例一覧(会社宛)
改まった手紙は、メール等が普及により
あまり使われななくなりましたが、手紙やビジネス文書のなかでも特に儀礼的なものでは必須ともいえます。
その書き方は、慣習のなかから少しずつ多く人たちが使うようになって形づけられたものです。 ここでは、その一般的な形式について説明します。
その書き方は、慣習のなかから少しずつ多く人たちが使うようになって形づけられたものです。 ここでは、その一般的な形式について説明します。
- 以下の文例は、上から敬意をはらった表現、下にいくほど日常使いの表現となっています。
- 謹啓 ○○のみぎり、貴社におかれましてはいよいよご隆盛のこと、慶賀の至りに存じます。
- 謹啓 ○○のみぎり、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の段、ご同慶の至りに存じます。
- 拝啓 ○○の候、貴社にはいよいよご清栄の段、お慶び申し上げます。
- 拝啓 ○○の候、貴社にはますますご隆昌の由、お喜び申し上げます。
- 拝啓 ○○の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 ○○の候ではございますが、いよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
改まった手紙の時候の挨拶と前文文例一覧(個人宛)
- 以下の文例は、上から敬意をはらった表現、下にいくほど日常使いの表現となっています。
- 謹啓 ○○のみぎり、○○様におかれましてはいよいよご壮健とのこと、大賀の至りに存じます。
- 謹啓 ○○のみぎり、○○様におかれましてはいよいよご健勝の段、ご同慶に存じます。
- 拝啓 ○○の候、○○様におかれましてはいよいよご清祥の段、心よりお慶び申し上げます。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはますますご健勝のことと拝察いたしております。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはますますご健勝のこと何よりに存じます。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはいよいよご健勝の段、お慶び申し上げます。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはご清適にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはご清適にされておられると拝察いたしております。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはお元気のご様子で何よりに存じます。
- 拝啓 ○○の候、○○様にはお元気にれておられるとのことで何よりに存じます。
改まった手紙のことばの意味と使い方で注意すべきこと
ご盛栄
「盛」は「商売繁盛」の意味
商売をしていつ企業宛に適している
ご隆昌(ごりゅうしょう)
「非常に栄えている」「勢いがある」の意味
商売で特に今勢いがある企業宛に適している
ご壮健 - 元気で達者の意味
健康な高齢の方宛が適している
ご健勝 - 健康がすぐれているの意味
健康な方宛ならだれでも適している
ご清適 - 心がすがすがしく、安らかの意味
穏やかな生活を過ごされている方に適している
ご清栄 - 相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉
個人、企業宛とちらでも使える
ご清祥 - 相手が健康で幸せにしていることを喜ぶ言葉
主に個人で企業宛にもも使える
時下 - 業務上の文書で季節に関係なく使うえる「時候」、「時節柄」「時候不順の折から」も季節に関係なく使える
「盛」は「商売繁盛」の意味
商売をしていつ企業宛に適している
ご隆昌(ごりゅうしょう)
「非常に栄えている」「勢いがある」の意味
商売で特に今勢いがある企業宛に適している
ご壮健 - 元気で達者の意味
健康な高齢の方宛が適している
ご健勝 - 健康がすぐれているの意味
健康な方宛ならだれでも適している
ご清適 - 心がすがすがしく、安らかの意味
穏やかな生活を過ごされている方に適している
ご清栄 - 相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉
個人、企業宛とちらでも使える
ご清祥 - 相手が健康で幸せにしていることを喜ぶ言葉
主に個人で企業宛にもも使える
時下 - 業務上の文書で季節に関係なく使うえる「時候」、「時節柄」「時候不順の折から」も季節に関係なく使える