5月 カジュアルな挨拶文/メール・LINE/手紙の書き出し・結び文例集

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5月のカジュアルな書き出し(手紙/メール/SNS/ブログ記事)の書き方

5月は、新緑が美しく、気候が安定して過ごしやすい季節です。
ゴールデンウィークや子どもの日などの行事も多く、カジュアルな挨拶文に取り入れやすい話題が豊富な月です。
カジュアルな書き出しを作るときは、①相手への呼びかけ+②5月らしい季節感や出来事+③相手の近況を気づかうひと言を入れると、どの媒体でも自然で爽やかな印象になります。

手紙の場合
手紙の基本構成は【前文(頭語+時候の挨拶)】+【主文】+【末文(結語)】+【後付け】ですが、 カジュアルな手紙では「拝啓」「前略」などの堅い頭語は省略できます。
その場合、「○○さん」「○○くん」などと相手に呼びかけて書き始めても問題ありません。
目上の方には「叔母様」「お姉様」「○○先生」、
友人・知人なら「○○くん」「○○さん」など自然な呼びかけが使われます。
呼びかけの後に続ける5月らしい書き出しの例として、以下のような一文があります。
  • 「新緑がまぶしい季節になりましたね。」
  • 「爽やかな風が心地よい季節になりました。」
  • 「ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。」
頭語を省略する場合、対応する結語「敬具」「草々」も原則不要です。
ただし、書き手が女性の場合は、最後を「かしこ」で締めると柔らかく丁寧な印象になります。「かしこ」は頭語がなくても使用でき、「これで失礼します」という控えめな意味があります。5月らしい季節の話題や感謝の言葉で本文を結んだあとに添えると自然です。
メールの場合
メールでは、よりシンプルな書き出しで十分です。
件名には「5月のご挨拶」「新緑の季節のご連絡」「GW明けのご連絡」など短く要点を伝えるとよいでしょう。
書き出しは「お世話になっております」「お久しぶりです」から始め、
続けて「爽やかな季節になりましたね」「連休はいかが過ごされましたか」など5月の話題に触れると自然です。
友人へのLINEなら、「GWどうだった?」「新緑きれいだね!」といった短文で気軽に送れます。

SNS(LINE/X/Instagram等)の場合
SNSでは短く印象に残る書き出しが向いています。
「5月スタート!」「新緑が最高にきれい」「GW楽しんでる?」など、5月らしい明るい一文が効果的です。
#5月 #新緑 #GW #爽やかな季節などのハッシュタグを添えると季節感が伝わります。

ブログ記事の場合
ブログでは、読者に向けて季節の情景と一声をかける導入が適しています。
「5月に入り、新緑がまぶしい季節となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。」
「爽やかな風が心地よい春の終わり。この5月に使えるカジュアルな挨拶文をご紹介します。」
といったように、季節の描写+読者への呼びかけの形にするとスムーズな導入になります。

5月のカジュアルな書き出しのポイント
・季節感を出す: 「新緑」「五月晴れ」「初夏」「ゴールデンウィーク」「五月病」などの5月らしいキーワードを使う
・新生活の慣れを気遣う: 4月から始まった新生活の疲れが出ていないか、というねぎらいの言葉を添える
・媒体の特性を活かす: SNSなら短く絵文字付き、メールなら件名も工夫、手紙なら丁寧に
・堅苦しくしない: 「清々しい」「爽やか」といったポジティブで話し言葉に近い表現を心がける

【ご参考】
改まった時候の挨拶(書き方と慣用文例/月毎の季語)
やわらかな(堅苦しくない)表現の時候の挨拶の書き方と文例

5月上旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

手紙向けの例文

青葉が目にまぶしい季節となりましたが、皆様にはお変わりございませんか。

立夏を迎え、初夏の気配が感じられるころとなりました。

五月晴れの空に鯉のぼりが元気よく泳ぎ、季節の風情を楽しめる時期になりました。

春から初夏へと移りゆく中、日中は汗ばむほどの陽気になってきましたね。

久しくお会いしないうちに、季節はすっかり立夏となりましたが、お元気でしょうか。

暦のうえではもう夏となり、春の終わりを惜しみつつ初夏の訪れを感じているところです。

メールで使えるひと言

GWは楽しく過ごせましたか?連休明けもがんばりましょう!

初夏のような暖かさになってきましたね。体調に気をつけてお過ごしください。

SNSで使えるひと言

青葉がまぶしい季節!外を歩くだけで気持ちいい。(#新緑 #5月上旬)

連休明け、五月病に注意!ぼちぼちいきましょう(#GW明け #新緑の季節)

5月中旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

手紙向けの例文

風薫る新緑の季節となりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

若葉が薫り、すがすがしい気候となってまいりました。

清々しい五月晴れが続き、お出かけにも気持ちのよい季節です。

新緑が一段と深まり、散歩をするだけで心が癒される毎日です。

花屋には色とりどりのカーネーションが並び、母の日の季節を感じます。

穏やかで過ごしやすい日が続いておりますが、皆様にはご健勝のことと存じます。

メールで使えるひと言

5月らしいさわやかな陽気ですね。お元気でお過ごしでしょうか。

先日の休み、家族で潮干狩りに行ってきました。〇〇様はどこかお出かけになりましたか。

SNSで使えるひと言

風が心地よすぎる、ずっとこのままでいてほしいね。(#風薫る #新緑)

カーネーションが街中に並んでてほっこり。(#母の日 #5月)

5月下旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

手紙向けの例文

若葉がすっかり茂り、緑がいよいよ深まる季節となりました。

日中は汗ばむ陽気となり、初夏の訪れを感じる今日この頃です。

軽やかな風も心地よく、過ごしやすい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

紫陽花のつぼみもふくらみ始め、梅雨の気配が近づいてまいりました。

まだ五月というのに真夏のような強い日差しで、今年も猛暑の予感がします。ご自愛ください。

もうすぐ梅雨入りの季節になりますが、どうぞお健やかにお過ごしください。

メールで使えるひと言

暑さを感じる日が増えてきましたね。お変わりありませんか。

紫陽花の季節が近づいてきましたね。体調に気をつけてお過ごしください。

SNSで使えるひと言

初夏の空気が気持ちいい!そろそろ半袖でもいいかも。(#初夏 #5月下旬)

もうすぐ梅雨入り...貴重な晴れ間を堪能中(#初夏の気配 #梅雨前)

5月のやや長文のカジュアルな挨拶文の例文

最近の個人的な出来事を題材とした挨拶文の文例

やっと暖かくなってきましたね。この日和にさそわれて(バラ園/チューリップ祭り)へ行ってきました。 赤や黄色、色とりどりの花々が(園内のいたるところで/広い花壇一面をうめつくすように)咲いていました。 こちらは、今まさに春真っ盛りといったところです。(そちらの〇〇はいかがでしょうか/いかがお過ごしでしょうか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・

相手との共通の趣味や思い出、出来事を題材にした挨拶文の文例

 〇〇高原へトレッキングへ行ったのは、ちょうどこのころでしたね。五月晴れの暖かい日で、お昼に食べた山菜の天ぷらとお蕎麦が美味しかったのを思い出しては、また(ご一緒できるならと/行きたいと)(思うこのごろです/思っています)。(お元気にされていますか/お元気なご様子で何よりです)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・

身近に起きた出来事や皆が知るニュースなどとからめた挨拶文の文例

(こちら/〇〇)では、五月としては異例の暑さで、はやくも真夏日となりました。 昨年も猛暑でしたが、この調子だと今年も去年の劣らず暑い夏になるのではないかと、 心配しています。(そちらはいかがでしょうか/いかがお過ごしでしょうか)。

故事やことわざを題材とした挨拶文の文例

 目に青葉 山ほととぎす 初鰹といいますが、まさに今がそのときですね。木々の葉は新緑に輝き、朝の静けさの中どこからともなくホトトギスの声が聞こえてきます。 そして、先日スーパーで初鰹を見かけ、旬をいただきました。(初物は七五日長生きできるそうですから〇〇さんも食されてみてはいかがでしょうか/お元気にされていますでしょうか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・

5月 手紙の結び/締めくくりの書き方と文例

若々しき木々の葉が生い茂るがごとく、社業が更にご発展されますよう心よりお祈り申し上げます。

向暑の折からくれぐれもご自愛ください。

過ごしやすい季節ではありますが、体調をくずさないようお気をつけください。

汗ばむ日があるかと思えば、肌寒い日もある気まぐれな気候ですが、お身体には十分お気をつけください。

風薫る新緑の折、皆様のますますのご健勝をお祈りいたします。

五月は農繁期で忙しいでしょうが、体にだけは気をつけて頑張ってください。

五月晴れが続いていますが、皆様にはお健やかにお過ごしください。

我が家のつつじが満開となっています。是非とも家にお越しください。

五月晴れの空のように皆様のお気持ちが晴れやかでありますようお祈り申し上げます。

風が快い季節となりましたので、外へお出かけになるのもよいですよ。

5月 歳時記

5月 上旬の歳時記
5/1 メーデー
5/1 八十八夜
雑節-この日に摘んだ茶は上等でそのお茶を飲むと長生きするともいわれています。
5/3 憲法記念日
5/4 みどりの日
5/5 菖蒲の節句/端午の節句
五節句-菖蒲酒(菖蒲湯の習俗あり)や柏餅などを食べます。
5/5 こどもの日
5/5 立夏
二十四節気-春が極まり夏の気配が立ち始める日とされています。
5月 中旬の歳時記
5/12 母の日
5/10~16日 愛鳥週間
5月 下旬の歳時記
5/20 小満
二十四節気-草木が次第に成長して、一定の大きさに達し、麦畑は緑黄色に色付き始める頃です。

5月を感じる言葉/行事/風習

メーデー
世界各地で毎年行われる祭典。ヨーロッパでは夏の訪れを祝う意味を持った日です。また、一部の国では労働者が統一して権利要求など活動を行う日とされ「労働者の日」とされています。日本でも労働組合がこの日の前後で大規模なメーデーの集会が行われます。
憲法記念日
1947年(昭和22年)5月3日の「日本国憲法施行」を記念して後に制定された国民の祝日。
みどりの日
2006年(平成18年)までは4月29日でしたが、その日が昭和の日に変更により5月4日に新設されました。「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とした国民の祝日。1989年(平成元年)から2006年(平成18年)までは4月29日「(昭和)天皇誕生日」であった。
こどもの日
古くは端午の節句と呼ばれ、男子の健やかな成長を祈願してお祝いをする風習があります。
菖蒲(ショウブ)湯
5月5日の端午の節句の日に菖蒲の根や葉を入れて沸かす風呂のことです。菖蒲は昔から病邪を払う薬草だと考えられていて、端午の日に菖蒲酒、菖蒲湯、菖蒲刀など、菖蒲を用いる習俗が多くあります。
母の日
アメリカで亡き母の追悼のために教会で赤いカーネーションを配ったのが起源とされています。
葵祭
京都三大祭りのひとつ。下鴨神社と上賀茂神社で行われる例祭。平安時代、「祭」といえば賀茂祭のことを指しました。
【参考文献】
復本一郎編集 2004年 [四季別・50音順季節のことば事典] 柏書房
さとうひろみ著 2013年 [大切にしたい、にっぽんの暮らし] サンクチュアリ出版

5月の動植物/食べ物/自然

藤の花
藤はつるを伸ばす植物です。藤は棚につるをはわせて、垂れさがる花を鑑賞できるようにした藤棚がつくられることがあります。花はうすい紫色で、藤色の色名はこれに由来します。春日大社や京都才ノ神の藤公園の推定樹齢2,000年のケヤキに絡まり伸びる見事な藤棚が有名です。
初鰹(カツオ)
カツオは黒潮にのってくる「初鰹」と、秋、そこを下ってくる「戻り鰹」があり、初物を食べると寿命を75日のばすともいわれます。
柏餅
平たく丸めた餅を二つに折り、間に餡をはさんで柏などの葉で包んだ和菓子です。5月5日の端午の節句の供物として用いられます。 ホトトギス
5月になると渡ってくる夏告鳥。「ウグイスの巣に卵を産んで育てさせる」。
カエル
蛙は良く鳴くことで有名で、雄が雌をよぶために鳴く、求愛行動のひとつです。立夏の頃に初めて鳴く(七十二候/初侯「かわずはじめてなく」)とされています。
ほたる
ほたるは、前年の6月に産卵して1年かけて成虫となります。成虫になってからの寿命は約2週間です。「ほたる祭り」は、ほたるが5月下旬から6月上旬頃から飛び始めるため、この時期に各地で行われます。
天道虫(テントウムシ)
太陽に向かって飛ぶことから名前がついています。アブラムシを食べる益虫です。
風薫る
5月中頃、ホトトギスの声が響き、南風が爽やかに匂うように吹きわたる様をいいます。
青嵐(あおあらし)
5月の下旬ごろに南から吹くやや強い風で、森や草原の緑を色鮮やかに燃え立たせる風。青葉を吹き渡る風の意味。

5月の別名

皐月(さつき)/五月(さつき)/菖蒲月(あやめつき)/橘月(たちばなつき)/五色月(いついろづき)/狭雲月(さくもづき)/早苗月(さなえづき)/仲夏(ちゅうか)/五月雨月(さみだれつき)/多草月(たくさづき)/田草月(たぐさづき)/稲苗月(いななえづき)/月不見月(つきみずづき)

5月の俳句に用いる季語

端午/鯉幟/武者人形/鯛網/菖蒲葺く/菖蒲/菖蒲湯/更衣/卯波/青葉潮/葉桜/新樹/新緑/若葉/卯月八日/夏めく/初夏/薄暑/夏霞/御田植/若楓/篠の子/麦の秋/麦刈/ナイター/ダービー
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