12月 カジュアルな挨拶文/メール・LINE/手紙の書き出し・結び文例集

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12月のカジュアルな書き出し(手紙/メール/SNS/ブログ記事)の書き方

12月は、寒さが本格的になり、年末やクリスマス・冬休みなど、話題にしやすい出来事が多い月です。
カジュアルな挨拶文で書き出すときは、①相手への呼びかけ+②12月らしい季節感や出来事+③相手の体調や近況を気づかうひと言を入れると、手紙でもメールでもSNSやブログ記事でも自然で温かい印象になります。

手紙の場合
手紙の基本構成は【前文(頭語+時候の挨拶)】+【主文】+【末文(結語)】+【後付け】ですが、 カジュアルな手紙では「拝啓」「前略」などの堅苦しい頭語は不要です。
頭語を省略し、「○○さん」「○○くん」のように相手に呼びかける形で始めてかまいません。
目上の方であれば「叔母様」「お姉様」「○○先生」、
知人や友人なら「○○くん」「○○さん」などがよく使われます。
この呼びかけの後に、以下のような12月らしい話し言葉を続けると、自然なカジュアルな書き出しになります。
  • 「急に寒くなりましたね。」
  • 「今年もあっという間に師走ですね。」
  • 「街中がクリスマスムード一色になってきましたね。」
頭語を省略した場合、対応する結語「敬具」「草々」も原則不要です。
ただし、手紙で書き手が女性の場合、最後を「かしこ」で締めくくると、柔らかく、奥ゆかしい雰囲気を添えることができます。「かしこ」には「これで失礼します」といった意味合いがあり、頭語がなくても使えるため、12月の近況や感謝の言葉で本文をまとめたあと、しとやかに結びたいときに取り入れてみるとよいでしょう。
メールの場合
メールはさらにカジュアルで大丈夫です。
件名には「12月のご挨拶」「年末のご連絡」といった用件がわかる簡潔なタイトル、あるいは「年末の近況報告!」「忘年会のお誘い」など少し親しみを込めたタイトルをつけましょう。
書き出しは手紙よりも短く、「お久しぶりです」「ご無沙汰しています」から始め、 すぐに「師走に入り慌ただしくなってきましたね」「街がイルミネーションでキラキラしていますね」 といった12月ならではの話題につなげるとスムーズです。
親しい友人へのLINEなら、「もう12月だね!」「今年もあと1ヶ月!」といった短文でもOKです。

SNS(LINE/X/Instagram等)の場合
SNSでは文字数制限や投稿の性質上、さらに短く印象的な書き出しが求められます。
「12月に入りましたね」「師走の慌ただしさを感じる今日この頃」「街はすっかりクリスマスムード」 のように、絵文字や季節のハッシュタグ(#12月 #師走 #クリスマス)を活用すると、 季節感が伝わりやすくなります。

ブログ記事の場合
ブログ記事の書き出しでは、読む人全体に向けて
「12月に入り、ぐっと寒さが増してきましたね。読者の皆さんいかがお過ごしでしょうか。」
「クリスマスのイルミネーションが街を彩る季節になりました。今日は、そんな12月に送りたいカジュアルな挨拶文をご紹介します。」
といったように、季節の情景+読者への呼びかけをセットにすると、読み手を引き込みやすくなります。

12月のカジュアルな書き出しのポイント
・季節感を出す: 「師走」「クリスマス」「年の瀬」「イルミネーション」「初雪」「忘年会」などの12月らしいキーワードを使う
・相手との関係性に合わせる: 親しい友人なら「もう12月だね!」、少し距離のある方なら「師走に入りましたが、お元気ですか」
・媒体の特性を活かす: SNSなら短く絵文字付き、メールなら件名も工夫、手紙なら丁寧に
・堅苦しくしない: 「拝啓」「敬具」などのフォーマルな表現は避け、話し言葉に近い自然な表現を心がける

【ご参考】
改まった時候の挨拶(書き方と慣用文例/月毎の季語)
やわらかな(堅苦しくない)表現の時候の挨拶の書き方と文例

12月上旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

手紙向けの例文

急に寒くなりましたね。お変わりなくお過ごしでしょうか。

本格的な冬の到来を迎えまして、風邪などひかれていませんか。

朝の冷え込みがぐっと厳しくなってきましたが、お元気ですか。

師走を迎え、何かとお忙しい時期かと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

一二月の声を聞くと、もう一年が終わるのかと思い、月日の流れの早さを感じます。

慌ただしい師走の始まりですが、体調を崩されていないかと案じています。

メールで使えるひと言

12月に入り一気に寒くなりましたね。お変わりありませんか。

師走に入り何かと慌ただしい時期ですが、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。

SNSで使えるひと言

12月スタート!今年も残り1ヶ月、元気に乗り切りましょう。(#師走 #12月)

12月に入って急に冷え込んできたね!(#師走 #寒すぎる)

12月中旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

手紙向けの例文

山々が新雪をいただくようになり、こちらも間もなく雪が積もる季節を迎えます。

初氷が張っているのを見て、冬の訪れをいっそう実感しています。

初雪の便りが聞かれるこのごろ、御地ではもう降りましたか。

こちらでも先日、初雪が舞い、いよいよ冬本番という気持ちになりました。

街中は早くもクリスマスのイルミネーションに飾られ、歩くだけでわくわくする季節です。

色とりどりの灯りがきらめき、街全体がクリスマス一色に染まっていますが、いかがお過ごしでしょうか。

メールで使えるひと言

街のイルミネーションがきれいな季節になりましたね。もうすぐクリスマスですが、お変わりありませんか。

こちらでは初雪が降りました。そちらはいかがですか。寒さ厳しい折、お体を大切になさってくださいね。

SNSで使えるひと言

イルミネーションがきれいすぎる。いよいよクリスマスだね!(#クリスマス #12月中旬)

年賀状、そろそろ書かないと焦る時期だね…!(#年の瀬準備 #年賀状)

12月下旬のカジュアルな挨拶文/書き出しの例文

手紙向けの例文

木枯らしが吹きすさぶころとなりましたが、皆様いかがお過ごしですか。

心せわしい年の暮れを迎えましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

クリスマスが過ぎると、いよいよ年の瀬を迎えたと感じます。

一年がたつのは本当にあっという間で、もう年の暮れを迎えましたね。

はやくも新年の松飾りがちらほら見られる今日この頃ですが、新年のご準備はいかがでしょうか。

今年も押し迫り、何かとご多忙のことと存じますが、お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。

メールで使えるひと言

今年も残りわずかとなりましたね。年末のご準備でお忙しいと思いますが、お元気ですか。

今年一年お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。

SNSで使えるひと言

今年もあと少し!年末モード全開です。(#年の瀬 #カウントダウン)

大掃除もひと段落!今年も一年あっという間だったね。(#大晦日 #良いお年を)

12月のやや長文のカジュアルな挨拶文の例文

最近の個人的な出来事を題材とした挨拶文の例文

今年も残りわずかになりましたね。ここのところ忘年会が続きで流石の(私/僕)も少々飲み疲れぎみですが、 その場になるとついつい飲みすぎてしまうんですね。分かってはいるけどやめられません。 (元気にしていますか/飲みすぎてないか/皆さん元気にしていますか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・

相手との共通の趣味や思い出、出来事を題材にした挨拶文の例文

(少し早いけど/年末忙しいから今のうちにと思い)大掃除を(しました。/したら、) もう何年も前になるけど、君と〇〇へいったときの(写真/に買った〇〇)が出てきました。 あの頃はお互い若かった(ですね/よな)。来年は(〇代も後半突入か/いよいよ(四十/五十)代に突入だな)。いつの間にか年とった(な/よね/ものだ)。(年の瀬で忙しいでしょう、元気にしていますか/その後、どうですか/皆さん元気にしていますか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・

身近に起きた出来事や皆が知るニュースなどとからめた挨拶文の例文

十二月に入り、〇〇でクリスマスのイルミネーションが、お目見えしたというニュースをみました。 今年もあと一月あまり、(穏やかに/慌ただしく)一年が終わろうとしています。 今年は、〇〇があり(私にとってはとても充実した一年でした /少しばかり(苦難/試練)の多い一年でした)が、〇〇さんにとってはどんな年でしたか。 (お元気ですか/皆さんお元気でしょうか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・

皆が良く知ることわざや故事などを入れ込んだ挨拶文の例文

 街を歩いていると、(歳末助け合いの/赤い羽根)募金をしていて、 (何故か/不意に)「情けは人のためならず」ということばを思い出し、僅かですが寄付をしました。 私は今年一年、何事もなく過ごすことができましたが、不幸に見舞われて苦しい思いをされている方もおられます。明日は我が身ともかぎりません。来年も平穏であることを願うばかりです。 (今年は良い年でしたでしょうか/〇〇さんも穏やかに年の瀬をお迎えのことと存じます/皆さんお元気でしょうか)。
 (さて/ところで/この度お手紙したのは)、・・・
【人に親切にすれば、やがてはよい報いとなって自分にもどってくるの意】

12月 手紙の結び/締めくくりの書き方と文例

年末を迎え何かとご多用とは存じますが、くれぐれもご無理などなさらないようご自愛ください。

健やかなる新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます。

ご家族健康で新年を迎えられますようお祈り申し上げます。

来年も素晴らしい年でありますように心よりお祈り申し上げます。

忙しい年末ですが、体に気をつけてお過ごしください。

年末ご多忙の折ではございますが、お体にお気をつけて良き年をお迎えください。

一二月に入り、お忙しいでしょうが、どうかお体にご留意ください。

今年も忘年会のシーズンになりましたが、飲みすぎにはご注意ください。

温かい食事を囲みながらお会いできる日を心よりお待ちしております。

年末年始のお休みにお会いできることを心よりお待ち申し上げます。

心せわしい年の瀬を迎え、何かとご多用とは存じますが、お体にお気をつけてお過ごしください。

来年もよろしくお願いします。

来年もお互い頑張りましょう。

あなたにとって来年が輝かしい年となることを願っています。

来年も、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

12月 歳時記

12月 上旬の歳時記
12/1 映画の日
12/7 大雪
二十四節気-山の峰々は雪をかぶり、平地にも雪が降る頃。
12/8 針供養
12月 中旬の歳時記
12/13 正月事始め
12/13 煤払い(すすはらい)
12/15 年賀状特別取り扱い開始
12月 下旬の歳時記
12/21 冬至
二十四節気-太陽が最も低い位置にあり、一年で最も夜が長く、昼が短い日。
12/25 クリスマス
12/31 大祓い
12/31 大晦日

12月を感じる言葉/行事/風習

正月事始め
正月を迎える準備を始めることです。昔はこの日に門松やお雑煮を煮るための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣がありました。江戸時代に12月13日は婚礼以外は全てのことに吉とされているので、正月の年神様を迎えるのに良いとして、この日が選ばれました。また、29日は苦立てで縁起が悪く、31日は年神様をお迎えするに1日だけでは失礼ということで避けられたことから準備は28日までに終えるものとされていました。
針供養
折れ、曲がり、錆びた縫い針を神社で供養する行事です。豆腐やこんにゃくに刺して供養します。2月8日または12月8日に行われます。一般的には2月8日であるが、関西地方や九州地方では12月8日が一般的です。
柚子湯
柚子湯(ゆずゆ)は、柚子を浮かべた風呂です。江戸時代頃より冬至に柚子を浮かべた湯舟に入浴する習慣があります。「ゆず湯に入れば風邪を引かない」といわれ、冬至の日に柚子湯をします。
煤払い(すすはらい)
年末に屋内の煤を払い、大掃除することです。最近では大晦日近くにするようになったが,かつては、正月事始めの12月13日と決まっていて、この日に正月用の松迎えや節木伐りをしました。煤払いは単なる大掃除ということではなく、年間の厄を取りはらう行事でした。
除夜の鐘
大晦日(12月31日)の深夜0時をはさんでつく鐘のことをいいます。 人には百八つの煩悩(ぼんのう)があるといわれ、その煩悩を払うために、除夜の鐘をつく回数は108回とされています。
クリスマス
キリストの誕生(誕生日とは違う)を祝う祭であり、降誕祭ともいいます。日本では、クリスマスはひとつのイベント感覚で、街もイルミネーションに飾られ華やかです。クリスマスが終わると年の瀬を迎えたと感じるのではないでしょうか。
歳の市
年末に立つ市で,年神祭の用具や正月用の飾物,雑貨,衣類,海産物の類を売るのを目的とします。有名なものとしては、浅草寺の「歳の市」(羽子板市とよばれます)があります。江戸後期から続く年の瀬の風物詩で、かつては浅草見附から上野まで出店が並んだとのことです。
正月飾り
正月に向けて飾られるもので、29日(二重苦)、31日は(1日だけではお迎えする年神様に失礼)避けて飾ります。 主なもには門松、松飾り、しめ飾り、しめなわ、神棚飾り、鏡餅、羽子板、破魔弓があります。
年越しそば
大晦日に縁起を担いで食べる蕎麦で、歳末の日本の風物詩です。江戸時代には定着していた文化です。ソバは他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で年越し前に食べるといわれています。
大晦日
1年の最後の日。旧暦では毎月の最終日を晦日(みそか)といい、年内で最後の晦日なので大晦日といいます。大晦日は、「NHKの紅白歌合戦」、「いく年くる年」をみて、初詣にでかけるのが定番でしたが、昨今では海外で過ごしたり、年越しライブなど多様な過ごし方ができるようになりました。
【参考文献】
復本一郎編集 2004年 [四季別・50音順季節のことば事典] 柏書房
さとうひろみ著 2013年 [大切にしたい、にっぽんの暮らし] サンクチュアリ出版

12月の動植物/食べ物/自然

シクラメン
鉢植え植物では生産量が多く、冬の鉢植えの代表格として定着しています。12月頃から多く出まわるようになります。?
みかん
通常みかんというとき、ウンシュウミカンをさします。 冬の食卓や家族団欒のシーンには欠かせない果物です。
ズワイガニ
ズワイガニは資源保護のため、海域毎に解禁日が設けられています。ズワイガニは、冬の味覚の代表格といえるでしょう。ズワイガニはオスとメスで体の大きさが違い、メスは卵を抱いている状態のため、オスとメスを別物として扱われています。価格も高価なオスに対してメスは手頃な価格で店頭に並びます。「松葉がに」や「越前がに」「加納がに」など各地でブランド化されています。
鮟鱇(あんこう)
食用とされるのは、アンコウとキアンコウです。秋から肝が大きくなる事や鍋ものにすることが多いためその旬は晩秋から冬といえます。
冬日和(ふゆびより)
穏やかに晴れた冬の日のことです。冬晴れも同様の意味です。 お歳暮の時期
お歳暮は、正月用のお供えものです。現在は、12月上旬から20日頃までに贈るのがよいでしょう。紅白の水引を蝶結び、花結びにして、のし紙に「お歳暮」、差出人の名前を書いて贈ります。25日を過ぎる場合は、「お年賀」と書き、松の内(7日)までに贈りましょう。

12月の別名

黄冬(おうとう)/弟月(おとづき)/親子月(おやこづき)/限りの月(かぎりのつき)/暮来月(くれこづき)/建丑月(けんちゅうげつ)/極月(ごくげつ)/師走(しわす)/春待月(はるまちつき)/晩冬(ばんとう)/氷月(ひょうげつ)/暮歳(ぼさい)/臘月(ろうげつ)

12月の俳句に用いる季語

寒波/短日/越冬燕/鶴/夜神楽/初雪/冬木/枯木/冬桜/冬野/冬眠/熊/牡蠣/湯ざめ/風邪/セーター/冬服/コート/北風/雁木/霧氷/樹氷/冬至/柚子湯/クリスマス/賀状書く/ボーナス/冬休み/歳暮/ご用納め/年の暮/行く年/大晦日/晦日そば/年越し/除夜/年惜しむ
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